政宗九の視点Blog

ミステリなどの本について、またAKB48(というか主にHKT48)について書いていく予定です

2013年本屋大賞受賞作『海賊とよばれた男』が今年受賞したことにこそ大きな意義がある。

4月9日に発表された、2013年の本屋大賞。今年は百田尚樹さん『海賊とよばれた男』に決定しました。

海賊とよばれた男 上

海賊とよばれた男 上

海賊とよばれた男 下

海賊とよばれた男 下

出光興産の出光佐三をモデルにしたノンフィクションベースの小説です。

発表後のマスコミでの採り上げられかた、また書店店頭での売れ方を見るにつけ、今年の本屋大賞が『海賊とよばれた男』になったことは、非常に良かったのではないかと思います。いろいろなことを経てどん底を経験をした日本が今再び浮上しようとしている中、本書が多くの人々に読まれることは、本当に大きな意味と意義があります。こんな人がいたからこそ経済発展した日本があるのだし、その頃のような元気を取り戻すためにも、ぜひ読んでいただきたい小説だと思います。

ま、私は投票しませんでしたけれども。(ただ作品は大絶賛しています)

 

そして本屋大賞といえば、本の雑誌増刊の本屋大賞2013」も忘れてはいけません。全国の書店員たちの投票内容、コメントが掲載されています。本屋大賞は大賞1作品が注目されてしまう宿命を持っていますが、この本で紹介される全ての本にそれぞれ熱い思いが込められているのです。この本の内容全てをひっくるめて、「本屋大賞」と言うべきなのです。ちなみに私のコメントも、横山秀夫『64』(本当に僅差だった!横山さんに大賞を獲っていただきたかった!)と、貫井徳郎『微笑む人』に載っていますので、よろしかったらチェックしてみてください。

本屋大賞2013

本屋大賞2013