第13回本格ミステリ大賞候補作発表。あの同人誌からも候補作が……(といっても「早稲田文学」じゃないよ)
本格ミステリ作家クラブが毎年発表している「本格ミステリ大賞」。今年の候補作が発表された模様です。
公式サイトのコピペで恐縮ですが、候補作は以下の通りです。
【小説部門】候補作(タイトル50音順)
『衣更月家の一族』深木章子(原書房)
『スチームオペラ』芦辺拓(東京創元社)
『葬式組曲』天祢涼(原書房)
『夏服パースペクティヴ』長沢樹(角川書店)
『密室蒐集家』大山誠一郎(原書房)
【評論・研究部門】候補作(タイトル50音順)
「インド・ミステリ通史の試み」波多野健(CRITICA vol.7掲載)
「『黄色い部屋はいかに改装されたか 補版』解説」法月綸太郎(フリースタイル)
『21世紀探偵小説 ポスト新本格と論理の崩壊』限界研・編(南雲堂)
『本格ミステリ鑑賞術』福井健太(東京創元社)
『本格ミステリディケイド300』探偵小説研究会・編(原書房)
小説部門は注目作やブレイク必至とされている新人作家が候補に上がってますね。どれも拮抗しそうですが、『密室蒐集家』が有利な気がしないでもありません。
そして評論・研究部門はバラエティに富んでます。『本格ミステリディケイド300』のような資料的価値のある労作、私が最も信頼するミステリ評論家の一人、福井健太さんの今までの集大成的な『本格ミステリ鑑賞術』などもありますが、個人的に注目は、波多野健さんの「インド・ミステリ通史の試み」。これが収録されている「CRITICA」は、探偵小説研究会が発行している同人誌です。これは凄いことではないでしょうか。そういや私、「CRITICA」7号、買ってないなあ……。
http://www.geocities.co.jp/tanteishosetu_kenkyukai/critica_07.html
なお、大賞の発表は5/11、公開開票にて行われます。
(以下、本格ミステリ大賞・小説部門の候補作です)
- 作者: 深木章子
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- 作者: 芦辺拓
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