政宗九の視点Blog

ミステリなどの本について、またAKB48(というか主にHKT48)について書いていく予定です

成毛眞『面白い本』は面白い(ベタすぎてすみません)

『面白い本』(岩波新書という本が出ています。HONZ代表の成毛眞さんが、古今東西の傑作ノンフィクションを100冊紹介したガイドブックです。これが、本当に面白い。『面白い本』は面白い、だなんて、あまりにもベタなギャグを言わざるを得ないほどです。

面白い本 (岩波新書)

面白い本 (岩波新書)


先日も福岡先生のブックガイドをここで紹介しましたが、こういうブックガイドでは、その本を読みたい気持ちにさせてくれるかどうかがポイントですよね。そしてもうひとつ、自分が知らなかった傑作を発見できるかどうかも重要だと思います。この『面白い本』は、その両者を兼ね備えた傑作でしょう。よく、面白そうに紹介してくれるのはいいけど、紹介文が詳しすぎて、もう読んだ気になってしまった、というのがありますが、それはそれで上手い紹介なのかも知れないけど、やっぱりダメですよね。成毛さんは実に端的に、興味を惹くようなところで止めているので、本当に読みたくなります。

有名な作品から掘り出し物まで、様々なタイプのノンフィクションが紹介されていますが、以下に、書店員である私ですら存在を知らなかった、「私が特に読みたくなった本」を挙げておきます。紹介文などは、ぜひ『面白い本』を読んでみてくださいね。

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父さんのからだを返して―父親を骨格標本にされたエスキモーの少年

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