政宗九の視点Blog

ミステリなどの本について、またAKB48(というか主にHKT48)について書いていく予定です

2013年9月の読書メーターまとめ

またしても間が空いてしまいました。一ヶ月も放置していたのに、継続的に毎日100~200弱のアクセスがあるのが不思議で仕方ありませんが、どうもありがとうございます。

とりあえず、記録としての「読書メーターまとめ」から更新します。9月のヲタ活動については次の記事にて。

 

2013年9月の読書メーター
読んだ本の数:12冊
読んだページ数:3476ページ
ナイス数:69ナイス

本屋図鑑本屋図鑑感想
ただ個性的ということではなく、駅前、ショッピングセンター、商店街、郊外店など、様々な業態の書店や、専門分野を持った書店などをタイプ別に紹介した書店本。短いながらも要点を突いた解説と、柔らかなタッチのイラストがいい。後半のコラムや付録も勉強になる。
読了日:9月30日 著者:本屋図鑑編集部
ギリシャ棺の秘密 (角川文庫)ギリシャ棺の秘密 (角川文庫)感想
角川文庫で進行中の新訳版。途中まで読んでて積読にしていたのだが、『エジプト』が出たタイミングで一気に読んだ。やはり本格の原点であり究極だと思う。解決編で得られる快感はクイーン特有のものだ。新訳も読み易い。
読了日:9月30日 著者:エラリー・クイーン
ダブル・プロット (講談社文庫)ダブル・プロット (講談社文庫)感想
新刊時に買ったまま積読していたものを、ふと思い立って読んでみた。かつての短編集『記録された殺人』収録作に未収録3編を追加したもの。全体的にデビュー間もない頃の作品で、今読むと全般的に辛いものがあるのは否定できないが、初収録作が意外に楽しめたので良かった。特に表題作「ダブル・プロット」は楽屋落ち小説としても素晴らしい。アイデアの勝利だと思う。
読了日:9月30日 著者:岡嶋二人
ゴーマニズム宣言スペシャル AKB48論ゴーマニズム宣言スペシャル AKB48論感想
誤解を恐れずに言えば、AKB48は一種の新興宗教だと思う。「内側」にいる人同士で共有できる感動があり、情熱があり、時には議論もする。しかし「外側」からすればただの奇異な存在にしか見えず、「内側」の者がいくら熱弁を振るっても全く伝わらない。そんな世界に、いい歳をして嵌ったよしりんが、多大な表現力と影響力を見せつけたAKB論。私もいい歳して嵌った「内側」の人間として、共感するところが多く、これを機に一般に魅力が伝わると嬉しい。細かいところでは、ぱるるよしりんへの対応と、谷真理佳のシーンが面白かった。
読了日:9月28日 著者:小林よしのり
死神の浮力死神の浮力感想
やっぱ上手いなあ、面白いなあ。いろんなお約束事がある(死神の名前が県名になっているとか、千葉が現れる時には必ず雨が降るとか、音楽が好きとか)ので、前作の短編集は読んでおいた方がいい。濃密な七日間を堪能した。
読了日:9月26日 著者:伊坂幸太郎
名古屋とちくさ正文館―出版人に聞く〈11〉 (出版人に聞く 11)名古屋とちくさ正文館―出版人に聞く〈11〉 (出版人に聞く 11)感想
名古屋の書店界を牽引してきた方へのインタビュー。書店員としての今までの話も興味深いが、複合型書店、カリスマ書店員、チェーン店の一括仕入れなど、最近の業界の動きに対して警鐘を打ち鳴らしているコメントが多く、考えさせられる。単館型書店を長年やって来られたプライドが感じられる。
読了日:9月18日 著者:古田一晴
祈りの幕が下りる時祈りの幕が下りる時感想
国民的人気作家になっても、東野圭吾は常に挑戦的で前衛的な作品を書く。ますます深みを増す加賀恭一郎の人間描写。そして事件を通じて伝わってくる高いメッセージ性(露骨な書き方にしてないところも上手い)。最近の加賀シリーズに見られる「絆」テーマも感動的。まだまだ活躍しそうで、次が楽しみで仕方がない。
読了日:9月14日 著者:東野圭吾
ネットがつながらなかったので仕方なく本を1000冊読んで考えた  そしたら意外に役立った (ノンフィクション単行本)ネットがつながらなかったので仕方なく本を1000冊読んで考えた そしたら意外に役立った (ノンフィクション単行本)感想
ホリエモンが獄中で読んだ本から思うことを書いたコラム集。書評や感想というよりは、そこで得た考えを書いてる感じで、この種の本の中でも新鮮に見える。理系ものが意外に好きなんだなあ、という発見もあった。
読了日:9月14日 著者:堀江貴文
八王子七色面妖館密室不可能殺人 (講談社ノベルス)八王子七色面妖館密室不可能殺人 (講談社ノベルス)感想
はいお待たせしました、「クラニー先生なにやってんすか」シリーズバカミス最新作。ただ今回はページ開けばすぐ分かるタイプのネタにはなっておらず、一見地味だが今まで以上に苦労してるに違いないネタになっている。いくつもいくつもよく織り込めるものだ。そして本作で最も特筆すべきことは、話も結構面白いこと! 館の正体に込められたある「モノ」への愛、そして結末の不思議な感動。ただバカな話ではなく、深い余韻が残るストーリーになっている。今回ばかりは本当にお薦めですww
読了日:9月12日 著者:倉阪鬼一郎
高橋聖一のよいこのSF劇場 (ビッグコミックス)高橋聖一のよいこのSF劇場 (ビッグコミックス)感想
SFのエッセンスが散りばめられていてなかなか面白かった。「紙製地球救出装置」がいいね。あと巻末にオマケっぽく掲載されている「爆発!人ずきんちゃん」が何気にめちゃくちゃ面白いんだけど、これは続かないんだろうか?
読了日:9月3日 著者:高橋聖一
漫画・うんちく書店 (メディアファクトリー新書)漫画・うんちく書店 (メディアファクトリー新書)感想
さすがに知ってるネタが多かったけど、知らない話も結構あって面白かった。こういう業界用語集を漫画の形で一般に広めることも意義深いことだと思う。万引きは犯罪ですよ。
読了日:9月3日 著者:室井まさね
ホリイのずんずん調査 かつて誰も調べなかった100の謎ホリイのずんずん調査 かつて誰も調べなかった100の謎感想
週刊文春」で一番大好きだった連載「ホリイのずんずん調査」の単行本化。ベストセレクション的な100本を収録している。「クリスマスは恋人とすごす」雰囲気を作ったのは1983年の「アンアン」だった、というような風俗史的に意義深いものから、チョコボールで「金のエンゼル」が出る確率や「文庫本解説目録」を頼んで来るまでの日数、郵便ポストは時刻通りに回収に来るのか、など、手間暇かけた割に意味のない調査まで、読んでいくだけで楽しい。個人的にも文体の師匠なので、また勉強させていただきました。
読了日:9月3日 著者:堀井憲一郎

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