政宗九の視点Blog

ミステリなどの本について、またAKB48(というか主にHKT48)について書いていく予定です

2013年7月の読書メーターまとめ

7月は驚くほど読んでなくて、自分でも引いてしまうほどです。
救いなのは、読んだ4冊が全て傑作だったこと。
いつも、中身は濃いんですけどね……。8月は巻き返しを図りたいところです。

2013年7月の読書メーター
読んだ本の数:4冊
読んだページ数:701ページ
ナイス数:58ナイス

娘の結婚娘の結婚感想
まさにタイトル通り、娘が結婚する話。なんだけど、その結婚相手にはいわくが……というあたりにミステリ要素があるのが小路さんらしい作品世界。父と娘の視点がカットバックで描かれて、それぞれの思いがストレートに伝わってくる。ラストはもちろん感動的。自分は結婚もしてなければ娘もいないのに、なぜか娘を送り出す気持ちになってしまった。
読了日:7月29日 著者:小路幸也
わたしをみつけてわたしをみつけて感想
『きみはいい子』と同じ舞台で登場人物も一部リンクする作品。さらに重い物語が登場し、また医療の問題(主に病院の組織の問題)が描かれている。主人公の居場所が切ないことこの上ないが、新たな一歩を踏み出そうとするラストには救われる。それにしても、これほどまでに心底嫌な人物(院長)が登場する小説は初めてだ。
読了日:7月18日 著者:中脇初枝
カッパ・ブックスの時代 (河出ブックス)カッパ・ブックスの時代 (河出ブックス)感想
伝説の出版プロデューサー・神吉晴夫と「カッパ・ブックス」が元気だった時代の回想録、かと思っていたら、ほぼ光文社の社史のような内容で、光文社争議など、知らなかった話も多くて非常に興味深かった。カッパ・ブックスのノウハウがそのまま受け継がれた新書が多かったことも分かる(ノン・ブック、ごまブックス、プレイブックスなど)。
読了日:7月18日 著者:新海 均
タモリ論 (新潮新書)タモリ論 (新潮新書)感想
たけし・さんま論も含め、話がどんどん脇道にそれているような気がするけれど、それらが結局「タモリ論」として収束している奇跡的な傑作。「ああ、この話も書きたい、あの話もしたい」という樋口さんの思いが行間から滲み出ている。
読了日:7月17日 著者:樋口 毅宏

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