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政宗九の視点Blog

ミステリなどの本について、またAKB48(というか主にHKT48)について書いていく予定です

「ダ・ヴィンチ」2013年8月号は、「わたしの街の本屋さん」特集もいいけど、宇野常寛さんの指原評論が素晴らしすぎて必読である

雑誌ダ・ヴィンチ」2013年8月号を買いました。「ダ・ヴィンチ」のようなチャラチャラした雑誌は買わない主義なのですが、今号は「わたしの街の本屋さん」特集が素晴らしい。この手の特集だと、首都圏か関西圏の個性的な本屋さんの取材くらいで終わるのが普通ですが、これは北海道から沖縄まで、日本全国に取材しています。広島がないのが残念なくらいです。
そんな「ダ・ヴィンチ」ですが、実は買って一番最初に目に入ったのは、そして読み耽ったページは、宇野常寛さんの連載「THE SHOW MUST GO ON」でした。AKB選抜総選挙指原莉乃がなぜ1位になったのか、その分析がどこよりも誰よりも的確に書かれていて、100%同意する内容でした。

(昨年6月のスキャンダル報道を受けて)「涙ながらにファンに謝罪する指原に秋元は福岡の姉妹グループHKT48への移籍を命じた。このとき、自宅でラジオを聴きながら原稿を書いていた僕は、言葉を失った。そしてすぐに、これは「神の一手」だと思った。(中略)週刊文春の計算は完璧だった。しかし秋元康はこの完璧な一手を完全に逆手に取った」

「指原は僕たちの予想をはるかに超えるレベルで、HKT48の第二のプロデューサーとして機能した。年長メンバーとしてHKT48の精神的支柱の一つとなるだけでなく、劇場で、バラエティ番組で、指原はその高い司会力で未成熟な若いHKT48のメンバーの個性を引き出していった。
(中略)そして2013年4月、AKB48グループ全体が参加した日本武道館でのコンサートで、指原はHKT48のメンバー兼「劇場支配人」に任命された。そう、今の指原は選手兼監督、物書き兼編集者、ポケモンポケモンマスターのようなものなのだ。秋元康の「神の一手」によって博多に向かった指原は、その後は実力で逆境をチャンスに変え、そして成果を残したのだ」

選抜総選挙の日、日産スタジアムの会場にいた宇野さんら言論人たちの発言についてもフォローされています。
「特にあの日、会場で小林よしのり氏は激怒していた。でも誤解しないでほしい。氏は誰よりも指原の才能を買っている。買っているからこそ、指原がその実力でセンターを勝ち取ったことに不満を覚えたのだ」

総選挙中継で、宇野さんが指原に言った発言の部分も書かれています。
「僕は指原にこの結果を順当なものだと思う、と言った。この一年、もっとも強い物語を生きたメンバーは間違いなく指原だ。躍進とその後の転落があり、そして流された新天地で成果を上げる。それも自分だけのものではなく、若い博多のメンバーを見出し、引っ張ることで成果を上げたのだ。ファンはそんな彼女の一年を、素直に評価したのだ、と。短い時間だったけれど、ある程度は全国の視聴者に伝わったのではないかと思う」

私ももちろんこの中継を見ていましたが、この宇野さんの発言には心底感心しました。あの短時間で、この一年の指原の躍進の理由を実に分かりやすく全国に伝えたのです。あの時間まで見ていれば、今回の結果が至極当然だとみんな思ったはずです。

ぜひ「ダ・ヴィンチ」のこの宇野さんのページを読んでみてください。あ、本屋さん特集ももちろん面白いです。「会いに行ける!イケメン書店員グラビア」なんてのもありますよ。