読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

政宗九の視点Blog

ミステリなどの本について、またAKB48(というか主にHKT48)について書いていく予定です

2013年6月の読書メーターまとめ

芥川賞・直木賞の候補が発表されたのでまたブログを更新しますが、その前に6月分のまとめを更新しておきます。『暗黒女子』『教場』『ドミノ倒し』の三連弾がメインですが、『ボランティアバスで行こう!』もじわじわ来る傑作でした。漫画では『僕だけがいない街』の素晴らしさに圧倒されました。

2013年6月の読書メーター
読んだ本の数:13冊
読んだページ数:3399ページ
ナイス数:88ナイス

コミュニケイションのレッスンコミュニケイションのレッスン感想
鴻上さんの持論でもある「世間」と「社会」論をベースに、コミュニケイションのノウハウを教えてくれる。レッスン次第で上達するとのことなので、何度か読み返しながらコミュニケイション力をつけていきたい。
読了日:6月27日 著者:鴻上 尚史
楽園の蝶楽園の蝶感想
ジョーカー・ゲーム』の柳さんが満州を舞台に映画の話を書いた、というだけで必読だと思った。満映の甘粕理事長の不気味な存在感、そして主人公に厳しい女性監督。やがて作られていくのは、「怪人二十面相」にインスパイアされた探偵映画。しかし満州という独特な場所と時代に翻弄されていく人々……切なさと儚さが浮かび上がるプロットがいい。ミステリ度は弱いが、こういう作品世界を描くことも柳さんの作家としてのキャリアとして重要だと思った。
読了日:6月25日 著者:柳 広司
ドミノ倒しドミノ倒し感想
貫井さんの作風としては異質な、軽妙なハードボイルド小説で、ひとつの事件が次から次へと奇妙な方向に転がっていく話……で終わるわけがない。行き着いた先に浮かび上がる真相には心底びっくりする。覚悟して読むべし。
読了日:6月25日 著者:貫井 徳郎
教場教場感想
『傍聞き』の長岡弘樹の最新作。さすがと言う他ない。警察学校という舞台も今まで知られていない世界ばかりで驚かされ、その厳しさも知らされながら、切れ味鋭いミステリの傑作集になっていることが素晴らしい。そしてよく言ってるけど、これを読むと「職務質問」を受けたくなる。これも今年のベスト級作品であることは間違いない。
読了日:6月25日 著者:長岡 弘樹
ラノベのなかの現代日本 ポップ/ぼっち/ノスタルジア (講談社現代新書)ラノベのなかの現代日本 ポップ/ぼっち/ノスタルジア (講談社現代新書)感想
現代ラノベにみる「ぼっち」論? いろんな見方があるなあ、くらいな印象で終わってしまったすみません。もう「ハルヒ」ですら懐かしさが漂ってきてるよね。
読了日:6月25日 著者:波戸岡 景太
ボランティアバスで行こう!ボランティアバスで行こう!感想
震災の被災地へのボランティア活動をするためのボランティアバス。その活動の主催者、参加者、被災者などを巡る連作短編集。それぞれに予想以上の意外性があって楽しめたが、ラストで物語全体の印象が突然変わってくる。引っかかっていた違和感を解消させる伏線の回収と、新たな感動を呼び起こす結末。本書のような、読んで良かったと思えるミステリにはなかなか出会えないだろう。
読了日:6月20日 著者:友井 羊
暗黒女子暗黒女子感想
傑作。今年最大の隠し玉。一人の少女の死をテーマに各自が小説を書いて朗読する、というプロットからしてイヤ感満載だが、それぞれの小説の描き分けも見事だし、そこで描かれる話もそれぞれ凄い。そしてそれらを全部ひっくるめて背負い投げを食らわせるラスト。今年のベストミステリ級作品を見逃してはいけない。
読了日:6月20日 著者:秋吉 理香子
僕だけがいない街 -2 (カドカワコミックス・エース)僕だけがいない街 -2 (カドカワコミックス・エース)感想
評判を聞いて読んでみた、の続き。いや素晴らしい。2巻は完全に過去パートだが、ただのタイムスリップミステリではなく、母子の情愛とか、女の子への恋心的なものとかをきちんと盛り込んでくるところが凄い。そして、ああやっぱりそうなるのか、なラスト。続きが気になる。
読了日:6月17日 著者:三部 けい
僕だけがいない街 (1) (カドカワコミックス・エース)僕だけがいない街 (1) (カドカワコミックス・エース)感想
評判を聞いて読んでみた。これは紛れもない傑作になる予感。様々な要素を詰め込み、先が気になってページを繰る手が止まらない。話が広がりすぎて収拾付かなくなったりとかしないで欲しいね。さすがにラストまでのプロットは固めている状態で描いているだろうけれど。
読了日:6月17日 著者:三部 けい
あなたに似た人〔新訳版〕 I 〔ハヤカワ・ミステリ文庫〕 (ハヤカワ・ミステリ文庫 タ 1-9)あなたに似た人〔新訳版〕 I 〔ハヤカワ・ミステリ文庫〕 (ハヤカワ・ミステリ文庫 タ 1-9)感想
かの名作短編集の新訳版。二分冊になったが、このくらいの分量がちょうどいいかも。1には「味」「おとなしい凶器」「南から来た男」の代表作3作品が収録されていて、やはり何度読んでも面白いけれど(「南から来た男」は本当に傑作だなあ)、他の作品だって全然負けてないことを実感した。「わが愛しき妻、可愛い人よ」、「プールでひと泳ぎ」(賭け事への人間の狂気がめちゃくちゃ出てる!)、「ギャロッピング・フォックスリー」などがお薦め。2には旧版未収録の短編があるので、引き続き読む予定。
読了日:6月11日 著者:ロアルド・ダール
なぜ本屋に行くとアイデアが生まれるのか(祥伝社新書321)なぜ本屋に行くとアイデアが生まれるのか(祥伝社新書321)感想
「想定外の情報との出会い」の場として、ネット書店にはないリアル書店の面白さを紹介している。すぐにAKB48に例えるのはどうかと思ったけれど、まあ言いたいことは分かる(センターが誰かによって曲のイメージが変わるように、本を入れ替えただけで書棚のイメージが変わる、など)。巻末の内沼さんとの対談と書店紹介が一番面白かった。
読了日:6月11日 著者:嶋 浩一郎
俺は駄目じゃない俺は駄目じゃない感想
誤認逮捕された男がその経緯をブログに書いたところ、ハンドルネーム「エンザイ男」が有名になって思わぬ展開に……ちょっと都合よすぎる展開もあるが、痛快な気持ちにもなれる。ブログやってるといろんなことあるよねえ、という同情心も沸いてきたり。
読了日:6月3日 著者:山本 甲士
タックス・ヘイブン――逃げていく税金 (岩波新書)タックス・ヘイブン――逃げていく税金 (岩波新書)
読了日:6月3日 著者:志賀 櫻

読書メーター